ぽん酢しょうゆは1本あれば何でも活用できる調味料のため、常備している方も多いと思います。たまには市販品ではなく、手作りのぽん酢しょうゆを楽しんでみませんか?
手作りだからこその深い味わいとアレンジの自由度、さらには柑橘系の爽やかな香りがいつもの料理を上品な味わいに仕上げてくれます。 簡単にできる基本のぽん酢しょうゆから、手元にぽん酢しょうゆがないときの代用方法やレシピまでご紹介します。
Contents
ぽん酢とは
本来のぽん酢とは柑橘果汁と酢を主成分とする調味料です。江戸時代にオランダから伝わった、オランダ語で柑橘類の果汁を意味する<ポンス>が由来となっており、そこにお酢を加えたものが現代のぽん酢といわれています。
柑橘類とお酢のため、色は黄色です。ぽん酢は黒色じゃないの?と思われた方は次で解説しています。
ぽん酢しょうゆとの違い
ぽん酢しょうゆとは一体何なのでしょうか。ぽん酢しょうゆこそが、一般的にイメージされている色が黒い調味料です。ぽん酢にしょうゆを合わせた調味料で、商品によっては砂糖やだし、食塩など味付けを整えるための調味料も加えられています。
手作りぽん酢しょうゆとアレンジぽん酢しょうゆの作り方
一見、ぽん酢しょうゆを手作りするのは難しいと思われがちですが、材料と作り方は非常にシンプルで、簡単です。以下では基本の手作りぽん酢しょうゆと、ぽん酢しょうゆジュレ、ぽん酢しょうゆドレッシングの作り方をご紹介します。
プロ直伝!手作りぽん酢しょうゆの作り方
ぽん酢しょうゆは市販品も多く存在しますが、自家製ぽん酢しょうゆを作ると自分好みの味わいを追求できて、より深みを感じられます。柑橘類はレモンやすだち、かぼす、ゆず、だいだいなどお好きなものでお作りください。
柑橘類がない場合はレモン汁やかぼす汁の液体調味料でも大丈夫です。他の材料と量は同じでも柑橘類の種類を変えるだけで、仕上がるぽん酢しょうゆの風味と味わいがコロッと変わります。気分によって変えたり、アレンジを楽しんだりしてください。
■材料
昆布 10g
削り節 10g
しょうゆカップ【A】 1/2
かんきつの搾り汁カップ【A】 1/4
米酢カップ【A】 1/4
みりん【A】 大さじ1~2
※アルコールが気になる場合は煮きる。
■作り方
清潔な保存瓶に昆布と削り節を入れ、【A】を加えて冷蔵庫に一晩おく。
映える!手作り野菜のぽん酢しょうゆジュレの作り方
続いてはインスタ映え間違いなしの野菜のぽん酢しょうゆジュレをご紹介します。見た目の美しさだけでなく、その爽やかな味わいも魅力的でおもてなし料理として喜ばれること間違いなしです。
また野菜だけではなく、サラダや刺身などのトッピングとしてもおしゃれに活用できます。
■材料(2人分)
粉ゼラチン 1.5g
水 大さじ1
ぽん酢しょうゆ 大さじ3/2
水 50ml
グリーンアスパラガス【A】 3/2本
トマト【A】 小1/2個
かぼちゃ【A】 くし型1㎝分
パプリカ【A】 1/4個
アボカド【A】 1/4個
■作り方
1.グリーンアスパラガスとかぼちゃは下茹でし、【A】は1㎝角に切り、冷蔵庫で冷やす。
2.耐熱ガラス容器に水を入れ、粉ゼラチンを振り入れてふやかし、電子レンジに20秒かけて溶かす。
3.2にぽん酢しょうゆと水を加え混ぜ、冷蔵庫で冷やし固める。
4.1と大きく崩した3を合わせて器に盛る。
サラダにぴったり!手作りぽん酢しょうゆドレッシングの作り方
いつものサラダが一層美味しくなる、手作りぽん酢しょうゆドレッシングをご紹介します。爽やかな酸味と豊かな旨味を持つぽん酢しょうゆに今回はオリーブオイルベースの調味料を追加して仕上げました。
ぽん酢しょうゆドレッシングは、サラダだけでなく、揚げ物や蒸しのソースとしても活躍します。
■材料(2人分)
ほうれん草 1/2束
かぼちゃ 1/8個
にんじん 1/2本
塩 小さじ1/2
レモン汁 適量
カリフラワー 適量
ぽん酢しょうゆ【A】 大さじ3
オリーブオイル 【A】大さじ1
レーズン 大さじ1~2
アーモンドスライス 少々
れんこん 適量
酢水 適量
油 適量
■作り方
1.ほうれん草はよく洗い、葉、茎を3㎝幅にちぎり、水気を切る。
2.にんじんは細切りにして塩とレモン汁で和える。れんこんは2㎜位にスライスし酢水に約5分漬けて水気を切り、170℃の油で揚げる。
3.かぼちゃは皮ごと2~3㎝の一口大に切りさっと茹でるか、電子レンジに約1分かけ、油で炒める。
4.いただく直前に1、3、レーズン、【A】をボウルで混ぜ合わせて器に盛りつけ、2、薄くスライスしたカリフラワー、アーモンドスライスを飾る。
ぽん酢しょうゆの代用方法
「冷蔵庫をみたらぽん酢しょうゆを切らしていた!」とぽん酢しょうゆありきで料理していたときに困った方もいらっしゃるでしょう。ですが、心配ご無用です。家にある調味料でぽん酢しょうゆの代用品が簡単に作れるので、以下を参考にしてください。
即席ぽん酢しょうゆ!しょうゆをベースに作る場合
しょうゆをベースにしたぽん酢しょうゆは、しょうゆ:柑橘系:米酢:みりん=2:1:1:4〜8を合わせて完成です。詳しくは、前述の<プロ直伝!手作りぽん酢しょうゆの作り方>をご覧ください。
途中で味見をしながら、酸味や旨味、塩分のバランスを整えると、より自分好みに仕上がります。柑橘果汁の量を増やすと市販品のぽん酢しょうゆに近い風味になり、だしの量を増やすとよりコクが出ます。
即席ぽん酢しょうゆ!めんつゆをベースに作る場合
めんつゆはしょうゆとだし、甘味料がすでにブレンドされていますので、ここに柑橘果汁と酢を追加するだけで簡単なぽん酢しょうゆを作ることができます。みりんなしのときも、めんつゆがあれば問題ありません。
■配合
3倍濃縮めんつゆ 大さじ4
レモン汁(またはゆずの搾り汁) 大さじ1 1/2~2
酢 大さじ1
即席ぽん酢しょうゆ!白だしをベースに作る場合
白だしは塩味が強いため、白だしにしょうゆを加えると塩辛いぽん酢しょうゆに仕上がってしまいます。なので、塩ぽん酢にするのがおすすめです。お酢がないときの即席ぽん酢しょうゆにも向いています。
■配合
みりん 大さじ2
水 100cc
塩 大さじ1/2
白だし 大さじ2
レモン汁 大さじ3
どうしてもぽん酢しょうゆが良い場合は、塩の代わりにしょうゆを入れてください。しょうゆの量は小さじ1杯から少しずつ増やして味わいを調整します。
即席ぽん酢しょうゆ!柑橘系がない場合
「ぽん酢しょうゆに必要なレモンやすだち、ゆずなどの柑橘系を切らしていた!」と柑橘系がない場合でも、安心してください。爽やかな風味は無くなってしまいますが、以下で代用可能です。
お酢は米酢や穀物酢ではなく、りんご酢を使用すると多少フルーティなぽん酢に仕上がります。
1.しょうゆとお酢=1:1
2.しょうゆとお酢とみりん=1:1:1
ぽん酢しょうゆの賢い使い方とレシピ紹介
せっかく自家製のぽん酢しょうゆを作ったら、いつも以上に使いこなしていきたい方も多いのではないでしょうか。ここでは、ぽん酢しょうゆの賢い使い方とそれぞれの使い方にあったレシピをご紹介します。
かけて使う!レシピ:ぽん酢しょうゆで和風春巻き
ぽん酢しょうゆの活用法で最も多いのが「かけて使う」方法です。例えば、湯豆腐やサラダなど食材にかけるだけで素材の味を活かせたり、茹でた鶏肉ともやしにかけるだけで一品ができたりします。ここでは、少し変わった和風春巻きでいただく方法をご紹介します。
■材料(2人分)
絹ごし豆腐 1/8丁
しめじ 1/8パック
えのき茸 1/4パック
まいたけ 1/4パック
椎茸 小1枚
白身魚 1/2切れ
和風だし塩 適量
酒 大さじ1
銀杏 3個
にんじん 少々
ぽん酢しょうゆ 適量
柚子胡椒 適量
■作り方
1.きのこ類は石づきを取り、小房に分ける。白身魚に酒と和風だし塩をふる。にんじんは薄切りか型抜きする。
2.深めの器に豆腐、白身魚、茸類を盛り、上から銀杏、にんじんを散らす。
3.蒸し器か大き目の鍋に1㎝程度の水を入れ、2を静かに置き、蓋をして火にかける。鍋から蒸気が上がったら15分間蒸す。
4.蒸し上がった3を取り出し、ぽん酢をかけて、お好みで柚子胡椒を加えていただく。
漬けて使う!レシピ:ぶりごま揚げぽん酢しょうゆ漬け
2つ目のぽん酢しょうゆの使い方として、手作りぽん酢しょうゆを素材に漬けて使う方法があります。
酸味をつけて食べやすくしたい食材におすすめの使い方です。例えば魚介類の漬け丼に使うと、酸味が魚の臭みを消し旨味が一層引き立ったり、野菜につけて酢の物としてさっぱりといただけたりします。今回はぶりごま揚げぽん酢しょうゆ漬けをご紹介します。
■材料(2人分)
ぶりの切り身 2切れ
玉ねぎ 1/3個
ピーマン 2個
赤パプリカ 1/2個
卵白 1個分
白いりごま 1/2カップ
ぽん酢しょうゆ 1/3カップ
小麦粉 揚げ油
■作り方
1.玉ねぎは縦に薄切りにし、バットに広げてぽん酢しょうゆを加える。ピーマンは、縦半分に切ってへたと種を取り、さらに縦半分に切る。パプリカはへたと種を取り、縦に幅3cmに切ってから、斜め半分に切る。ぶりは3~4等分に切る。ボールに卵白を入れ、溶きほぐす。
2.別のバットに、白ごまと、小麦粉大さじ2~3を入れて混ぜ合わせる。ぶりを卵白にくぐらせてから、白ごまと小麦粉のバットに入れ、全体に薄くまぶしつける。
3.揚げ油を中温(170℃。乾いた菜箸の先を鍋底に当てると、細かい泡がシュワシュワッとまっすぐ出る程度)に熱し、ピーマン、パプリカを入れてさっと揚げ、油をきってポン酢のバットに加える。
4.続けて揚げ油にぶりを静かに入れ、3~4分揚げて、きつね色になったら取り出し、油をきる。ぽん酢しょうゆのバットに加えて混ぜ、よく味をからめる。
煮物に使う!レシピ:鶏手羽先のぽん酢しょうゆ煮
肌寒くなった日には食べたくなる煮物レシピにもぽん酢は大活躍です。今回は手羽先を使った煮物をご紹介していますが、手羽先の代わりに手羽元や鶏むね肉などの鶏肉はもちろん、豚バラ肉や豚肩肉などの豚肉でアレンジしても美味しくいただけます。
■材料(2人分)
鶏手羽先6本(350g)
長芋8cm(250g)
にんにく1かけ
水カップ【A】 3/2
ぽん酢しょうゆ【A】 大さじ4
酒【A】 大さじ2
みりん【A】 大さじ2
サラダ油【A】 大さじ1
■下準備:鶏手羽先の骨の抜き方
1.料理ばさみで太い骨と細い骨の間を切り離す。
2.2本の骨に沿って、周囲の肉を切り離す。
3.関節のところで半分に折る。
4.骨の先端に紙タオルを巻いてねじって引き抜く。もう1本も抜く。
■作り方
1.長芋は約2.5cm厚さの半月形に切る。にんにくはたたいてつぶす。手羽先は骨を抜き(下ごしらえ・準備参照)、先端を切り落とす。【A】は混ぜ合わせる。
2.フライパンにサラダ油、にんにくを入れて中火にかけ、香りが出たら手羽先と長芋を並べ入れ、両面に焼き色をつける。
3.フライパンの余分な油を拭いて【A】を加え、落としぶたをして煮汁が約1/3量になるまで煮る。
炒め物に使う!レシピ:ぽん酢しょうゆの生姜焼き
炒め物の味付けにもぽん酢しょうゆを使うと味が決まります。今回はぽん酢しょうゆを使った定番の生姜焼きレシピをご紹介します。アレンジを効かせたい場合には、ラー油や梅、カレー粉などを追加すると良いでしょう。
■材料(2人分)
豚肉(薄切り) 100g
たまねぎ 1/2個
片栗粉 適量
サラダ油 大さじ1
ぽん酢しょうゆ 大さじ2
おろししょうが 適量
■作り方
1.豚肉は食べやすい大きさに切り、たまねぎは薄切りにする。
2.豚肉に片栗粉をまぶす。
3.サラダ油をひいたフライパンでたまねぎを透明になるまで炒めたら、豚肉を入れ、 火が通るまで炒める。
4.ぽん酢しょうゆを入れ弱火にし、おろししょうがを入れ全体にからめる。
レシピで使えるおすすめ商品
キセキの雫「旨味黄金醤油」
手作りでぽん酢しょうゆを作るときや即席ぽん酢しょうゆを作る際に活用できるしょうゆです。ご家庭に1本あるだけで、どんな料理でも美味しく味付けできる商品です。
プロの味わいが楽しめる「旨味黄金醤油」
万能日和の「旨味黄金醤油」は芳醇なコクと風味が特徴で、簡単にプロの味が再現できる人気の逸品。醤油の味を効かせたシンプルな料理に使うと、一層コクのある味わいが引き立ちます。どんな食材とも合わせやすいので、いろいろな和風の味付けに活用できる点もおすすめのポイントです。
キセキの雫「旨味ポン酢」
ぽん酢しょうゆジュレやぽん酢しょうゆドレッシングなど、ぽん酢しょうゆから一手間加えた料理をするときには市販のぽん酢しょうゆを使うと簡単です。
過去2回もモンドセレクションに選ばれるお墨付きの味わいのため、納得のいく味付けが可能に。失敗したくないおもてなし料理のシーンなどにおすすめです。
最高金賞受賞、世界が認めた美味しさ「旨味ポン酢」
万能日和の「旨味ポン酢」は、2020年度、2023年度のモンドセレクションにて最高金賞受賞し、世界が認めた美味しさが魅力のポン酢です。程よい酸味と甘味や果実の風味にこだわっており、確かな旨味やコクが感じられ、和風料理を上品な味わいにまとめてくれます。
ぽん酢しょうゆのアレンジレシピで食卓を彩ろう!
今回は、ぽん酢とぽん酢しょうゆの違いからプロ直伝の手作りレシピ、ぽん酢しょうゆの代用方法や賢い使い方まで幅広くご紹介しました。
ぽん酢しょうゆがあるだけで複数の調味料を使わずに味付けが決まるので、常備しておくに越したことはありません。使い方もかけるだけでなく、漬けて使ったり、煮物や炒め物に使ったりでき、日々の料理も格段に楽しくなるでしょう。
また市販のぽん酢しょうゆを使ってジュレにしておしゃれに仕上げたり、ぽん酢しょうゆドレッシングとして和風イタリアン、和風フレンチ、和風中華など食卓にあったアレンジを楽しんだりと色々試してみてください。